いまさら聞けないジャズベースとプレシジョンベースの違い
2016-11-16
こんばんは渋谷店ベースフロアの福田です!
学祭シーズンである11月。毎年この季節になると
エレキ楽器を始めた頃の事を思い出しますねぇ。
友達が学校に持ってきていたあのベースはフェンダージャパンのジャズベースだったんだと懐かしい気持ちになります。
先輩がステージ上で放り投げていたあのベースはプレベだったのかと後に分かるのです。
そうです、今だからこそ当たり前のように聞くジャズベ、プレベという単語ですが
最初はその違いも分かりませんでした。。
もっと言うとギターとベースの違いも怪しかったかも爆
今回のブログでは原点に立ち返って誰でも分かるジャズベースとプレシジョンベースの違いについて
お話してみようと思います!
ボディ自体のデザインがプレベの方が若干コンパクトになっていますね。
音のコントロールを行うツマミも1枚の板(ピックガード)にマウントされています。
ジャズベースのツマミは金属のプレートにマウントされていて、
ピックガードとは独立しています。
つまみ自体もプレベは金属のメタルノブ、
ジャズベースは黒色のプラスチックが採用されています。
ネックもジャズベースの方が細いです。
ナットと呼ばれるネックの最も細い部分での実寸設定がこちら。
ジャズベース:38mm
プレシジョンベース:44mm
たった6mmでも体感的に大きく差が出ます。
最初の1本でジャズベースが選ればれるお客様が多いのは
ネックがスリムである点も理由のひとつかもしれません。
対照的にプレベはネックの幅が広めですが、
それが故に骨太なサウンドに寄っており、ある程度
ベースが弾けるようになってくるとその太いサウンドの虜になってしまう
傾向にあります。
このように細かい違いが積み重なると
ボディの大きさも含めて楽器全体の印象が大きく異なってきます。
それでは続きまして
実際のサウンドを比較してみましょう。
ジャズベース
Fender Japan Exc 60’s Jazz Bass 3 Color Sunburst!
https://t.co/xI9hYvJKMh
#低音者 #フェンダー #エレキベース pic.twitter.com/tRAIxTzWin
― 低音者@イシバシ楽器 (@teionmono1484) 2016, 1月 7
プレシジョンベース
Fender Japan Exc 60’s Precision Bass 3 Color Sunburst!
#低音者 #フェンダー #エレキベース pic.twitter.com/Po1P3JpoAx
― 低音者@イシバシ楽器 (@teionmono1484) 2016, 1月 7
ジャズベースはボディ(中心に付いている黒い棒です)にマイクが2箇所付いています。
一方は硬い音、もう一方は柔らかい音を集音できるようになってるんですねぇ。
その二つのマイクの音をミックスした音が今回の動画のサウンドそのものであります。
シャープでまとまりがあり、弦を親指で叩くスラップ奏法でもマッチします。
対照的にプレシジョンベースはマイクが一箇所に集められていて、ゴリッとしていながらも
柔らかさを兼ね揃えたサウンドに特化したキャラクターを持っています。
シンプルな回路設計が故にアンプからの音も素直に出てくる印象があります。
ボリュームをフルアップ!あとは思いっきり弾くだけなんですね!
優しく弾けば優しく、力強く弾けば力強い音が出るある意味、演奏者次第のベースです。
ロック向けのベースという解説をされる事が多いベースですが、
80年?90年代のJ-POPの音源も注意深く聴いてみましょう。かなり心地良いプレベサウンドが聴こえてきます。とにかく歌に馴染みやすいです。
昨今のシティポップやソウルミュージックブームにより、プレシジョンベースがより注目を浴びている事も確かです。
現代のベースサウンドのトレンドを知る上でも欠かせないアイテムのひとつと言って
良いのではないでしょうか!
いかがでしょうか。全く同様のフレーズで演奏してみたので、
これからベースにチャレンジしようとお考えの方もなんとなく音の違いが
お分かり頂けたのではないでしょうか?
個人的にも現在はジャズベ、プレべ、5弦、全てフェンダーを使っていますが
それは何故か。
ずっと弾いてても音的にもルックス的にも飽きがこないからです。
お客様のベース選びの参考になれば幸いです!
それではまた!