ギターミュージック・カルチャーを手にする歓び。
カリフォルニア発のブランドらしい、Fender アコースティックの魅力とは
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。イシバシ楽器 名古屋栄店 副店長 湊 でございます。
先日、Fender より発表がありましたFender アコースティック『California Series』のアップデート。
初心者からベテランプレイヤーまで全てのギタープレイヤーにアプローチするシリーズ展開となっています。
しかしながらアコースティックギターといえば、Gibson、Martin。エレアコはTaylor、エントリーモデルはYAMAHA、などが大きなシェアをしめており、Fender のアコースティックというと、中級者の方でもあまり馴染みがないかも知れません。
しかしながら、Fender アコースティックにはエレキギター同様歴史があるのです。今回は、そんなFender Acoustic の歴史と共に、リフレッシュされたFender Acoustic 『California Series』の魅力についてご案内させていただきます。
アコースティック楽器の概念に囚われないモダン・アコースティックを目指して
Fender社のアコースティック ギターの歴史は 1960 年代初頭に遡ります。
アコースティックギターといえば今でもトラディショナルなデザインが多く、豊かな響きを追い求められています。
Fender社はエレキギターでの商業的な成功を背景に、アコースティック楽器の概念に囚われないよりモダンなデザインと、力強いストロークに適したサウンド、カリフォルニア発のブランドらしい開放的なカルチャーをコンセプトに、1962年に元リッケンバッカーのルシアー Roger Rossmeisl を迎え、1963年には King などがリリースされます。
1960 年代半ばには、フェンダーのアコースティック ギター モデルが数多く登場しました。手頃な価格の Malibu と Newporter は1965年4月に発表され、続いて同年7月小型で安価な VILLAGER などの12弦モデルが発表され、新しい「ホッケースティック」ヘッドストック・デザインが採用されていました。
1960年代初頭のフォークブームに乗って人気を博し、1965年にFender 社がCBSに買収された後も、1967年公開の映画 『ブルーマイアミ(原題 : Clambrake)』にてキング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリーが劇中にてKingman を使用するなど、開放的なカルチャーと共に躍進します。
しかしながら70年代に入るとエレキギターへより多くの資本投下が行われ、アコースティック部門からは撤退となりました。
『ギターミュージック・カルチャー』そのものを手にする歓び
アコースティックギターの2大ブランドと言われるGibson、Martin は歴史あるブランドらしいトラディショナルなコンセプトの素晴らしいプロダクトを生み出しています。
エレクトリックアコースティックに革命を起こし2大ブランドに並ぶまでになったTaylor Guitar においても、ギターデザインの根幹にはトラディショナルなギターづくりがベースとなっています。
Fender社のアプローチは、エレキギターもアコースティックギターも変わらずサウンドの良し悪しは、その楽器がアーティストと共にどういった音楽を生み出したかが決める、という哲学と共に、『カルチャー』をユーザーに届けることが重要視されているように感じられます。
ギターのパーソナライズに重要なカラーバリエーション、プレイヤーに寄り添うボディサイズの展開、個性的でデザインなど、Fender Acoustic 『California Series』には他ブランドにはない魅力が多くあります。
もちろん、サウンド面に関しても木部加工を減らしたプリアンプの採用や、Playerシリーズでのナット上の弦のアングルが最適化し、よりアコースティックな鳴りを引き出すティルトバック・ヘッド採用、Specialシリーズでのトランスデューサー(ボディ内部に貼付しボディの振動を電気信号化するピックアップ)追加など更にブラッシュアップされています。
プライスラインに関しては、『Vintage』『Special』『Player』に加えて、今回のアップデートではお求めやすいプライスラインの『Standard』がラインナップに加わり、計4カテゴリの展開となり、より気軽にギターカルチャーに触れて頂けるようになりました。
どこへでも連れて行きたくなるスモールボディの 『Malibu』
私のオススメは、程よいサイズ感のスモールボディ『Malibu』です。『Malibu』は『Vintage』『Special』『Player』の3カテゴリーからリリースされています。
Malibu Vintage ではソリッドシトカスプルーストップとソリッドオバンコールバック&サイド、オール単板でレトロクラシカルなルックスと、スモールサイズながら豊かなサウンドを実現しています。
ブラックにゴールドのピックガード、理屈なしに非常にクールです。
この他、ドレッドノートサイズに関して『Vintage』カテゴリーは King Vintage 、『Special』『Player』からRedondo となっており 、コンサートサイズ に関しては『Vintage』カテゴリーは Palomino Vintage、『Special』『Player』は Newporter といった展開となっております。
Fender社のかつて目指したアコースティックが、こうして時を越えてブラッシュアップされていくのは非常に感慨深いものがあります。
アンテナの敏感な若いプレイヤーのみならず、ベテランプレイヤーにも、新しいサウンドオプションとして、インスピレーションを刺激してくれる新しい選択肢として、Fender アコースティックは選ばれています。
詳しいスペックはぜひイシバシ楽器『Fender California Series』特設サイトも併せて御覧ください。店頭でも多数展示しておりますので、是非お試し頂けましたら幸いです。
イシバシ楽器『Fender California Series』
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